不動産営業マン家を買うVol.12引き渡しまでの道のり 編
このブログは、不動産営業マンが、不動産購入から引っ越しまでを綴るブログとなっています。
※今回のお話は、ちょっと細かい説明がメインになりますが、ローン減税や、登録免許税に関する費用負担を抑えるポイントも書いていますので、是非お読みください!
コトリイノベーションとの打ち合わせが進む中、するおのもとに銀行から1本の連絡が来ました。
銀行担当者「お世話になります!彩北銀行 丘根 です。」
するお「お世話様です!ローン内定しましたか?」
丘根「はい!無事に内定しましたので、金消契約と決済の段取りに入らせて頂ければと思います。本日中に内定通知と当日のお持物等を記載した書類をFAXしておきますね!」
するお「ありがとうございます。」
するおが融資を受ける金融機関とのやりとりで、本申し込みが確定した事を知らせる電話でした。
住宅購入時の一般的な審査から引き渡しまでの流れは下記の様な感じです。
❏事前審査
住宅ローン審査は基本的に2段階(事前審査と本審査)。・本人確認資料・源泉徴収・物件資料があれば審査が開始されます。回答まで1日-2日ほど。
※情勢や時期、申込者の状況により審査機関や必要書類は変わります。
❏本審査
事前審査の次は本審査です。よほどの事がなければ問題なく内定します。銀行から勤務先への在籍確認の電話も入ります。本申し込みには・住民票・印鑑証明・課税証明等が必要になります。内定まで1週間~10日間程要します。
★冒頭で書いた銀行とのやり取りは、まさにこの本審査が内定した場面です
❏金銭消費貸借契約(金消契約)
銀行と、お金の貸し借りについての契約を交わします。
❏決済
銀行等へ「買主様、売主様、仲介会社、司法書士」等が集まり、融資を受けた買主様が代金の支払いをし
所有権が移されます。空室の物件の場合、基本的には鍵を受け取ることが出来ます。リノベーション工事もこの日を境に着工できることになります。
上記の電話を受け、するおが真っ先に行った事は売主担当営業への報告です。
売主様サイドは買主が現金で買わない以上、ローンが通らない不安を抱えます。事前審査が通過しても本申し込み内定までは不安なはずです。
その後、売主様サイドと引渡し日の日程調整を済ませ、銀行へ決済日の報告及び金消契約の日程を伝えます。
そして司法書士へも連絡をし、登記費用の見積もりを依頼。
そして今回忘れてはいけないのが
「耐震基準適合証明」の取得
この書類を取る目的と、なぜ取得が必要なのかの理由ですが
目的は、「住宅ローン減税を受けれる様にする為」「登録免許税の軽減の為」
理由は、マンションが築25年を超えている為です。
住宅ローン減税は新耐震基準での建築が基本ですが、新耐震基準で建てられていても
・非耐火構築物(木造等)20年 ・耐火構築物(マンション等)25年 を超えた物件の場合、
住宅ローン減税の対象外になります。そこである一定の条件を満たすと減税が受けれるのですが
その一定の条件の1つに「耐震基準適合証明取得」があります。一般的には建築士の方に頼んだり、そういった証明書を発行してくれる法人があるので、ネットで調べれば出てくるはずです。もちろん取得には費用が発生します。
マンションの場合・検査済証が発行されているか ・長期修繕計画表があるか などが最低限の条件になり
それらがないと、「耐震基準適合証明」が発行できない場合がございます。
更に申請名義人は、売主様になるので所有権移転前に売主様に協力を仰いでおくことも忘れてはいけません!
そして次に「登録免許税の軽減」についてですが、登記費用には「登録免許税」が掛かります。
登記をする際に「住宅用家屋証明」を添付すると登録免許税が軽減されるのですが、ローン減税と同じように
「住宅用家屋証明」も取得する為の条件があり、それを満たすために「耐震基準適合証明」を取得するのです。
そんな感じで、取るべき書類を取得し、各費用の見積もり依頼や日程の調整を終え、金消契約を無事に終えたするお。
そして、ついに引渡しを受ける決済日。
待ち合わせ時間に金融機関へ行くと、司法書士、売主様担当営業、売主様(今回ご夫婦で参加)も、到着。
軽くご挨拶を交わし一同着席。
登記に関する書類への記名押印や、伝票への記入を終え融資実行を銀行へ依頼。
~数十分後~
銀行担当者から、実行完了の報告を受けたするお。
スマホにてオンライン口座を確認すると・・・
するお(なんとも言えない気分だなぁ。通帳上で大金が動いていく・・)
口座に残っている残金は、するおのリノベーション費用。
これも工事完了時には、コトリイノベーションへ支払わなければならない。
「この1,000万円があれば・・・」
「・・・」
「・・・・」
「ファラウェイ!!」
一瞬するおの脳裏をかすめた「ファラウェイ(Far a way)」の文字、、、
なんて事はなく、無事に決済が完了し、売主様から鍵を受け取ったするお。
するお(これで工事が始められる)
-そして解体作業が開始されてから数日後-
するおは現地確認を兼ねて自宅の玄関前まで来ていた。工事開始後、初めての自宅訪問。
室内からは工事中の音が。
するおは玄関ドアを開き中へ。
するお「お疲れ様です!」
それまで世話しなく鳴っていた作業音が一瞬途切れて、室内の奥の方から野太い声が聞こえてきた。
男「輝雄くんか~い?」
いよいよ職人さんとの初対面。一体どんな出会いになるのか!
次回Vol.13 その男・・・編 お楽しみに!➡コチラから読めます
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