【大宮のAlley Coffee(アリーコーヒー)】コーヒーのこだわりを調査
大宮駅東口から歩いて10分にある「アリー コーヒー (Alley Coffee)」さんをご存知でしょうか。
大宮で働く人たちの心を休めることができる「止まり木」のような存在をコンセプトに、2016年3月に開業した喫茶店です。
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今回は、アリーコーヒーさんの店主阿部さんにお話を伺い、開業時の背景やコーヒーのこだわりを調査します!
ある日、社長がこんなことを言ったんです。
社長:「アリーさんのドリップバッグは12gなんだよ!他の会社よりも粉の量が多いんだ!」
私:「・・・12gですか?何か変わるのですか・・?」
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こんなやり取りから、どういう違いがあるのかアリーさんに直接話を聞こうと、今回のインタビューにご協力いただきました。
まずは、お店を開くきっかけや開業当時のエピソードを伺います。
開業のきっかけから店作りまで
_____開業を思い立ったきっかけを教えてください。
開業前はパッケージデザインの仕事をしていました。パッケージは商品が選ばれるきっかけになるけれども、「選ばれ続けられる中身を作りたい」という思いが強くなって、人を幸せにする”美味しいもの作り”にシフトしました。
_____コーヒーは趣味だったんですか?また、開業準備などのエピソードがあったら教えてください。
コーヒーは切り離すことのできない日常です。
勤めているとき、休日や連休にコーヒー器具メーカーの富士珈機が実施しているコーヒーセミナーに通って焙煎機の使い方を体験したり、コーヒー業者さんが集まって意見交換する場に参加して準備をしていました。
物件探しも同時に行い約1年間かかりました。
大宮都市開発エリアだと3年で物件を出なければいけなかったりで、、、。今の場所は開発エリアから少し外れた場所で、オフィスが多かったり人通りも多いのでここに決めました。
日除けのために可動式の網を導入。植物を飾ることもできます。
_____店内は設計から携わって空間作りをしたのですか?
大体のサイズやイメージを伝えて設計士さんにお任せしました。
ちなみにカウンターの木は設計士さんの恩師が静岡で営んでいた材木屋さんに、設計士さんと選びに行ったものです。
ですが、・・・選びに行ったつもりが、現地に行ったらもうすでに用意されてました。恩師のインスピレーションです(笑)選ぶ余地がなかった。
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_____そんなエピソードがあったんですね(笑)店内家具のこだわりはありますか?
ほとんどは実際に見て決めました。
あとは、今は変えてしまいましたが、ハーマンミラー社のイームズチェアをオークションで落として、磨いたりクリーニングして使用していました。
車とか整備するフロスで磨いたら取れました!
カップに残るコーヒーの香り
続いて、コーヒーのこだわりについてお話を伺いました。
_____ありきたりな質問かもしれませんが・・・豆のこだわりはありますか?
ひと月以内に使い切れる量、かつ鮮度が良い豆を使っています。
通常は麻袋に30kg-60kg入っているものを鮮度を保つために小分けにしてもらってます。
・・・そもそも、宅急便屋さんが60kgのものを運べないっていうのもありますね(笑)
焙煎も少量ずつ行い、鮮度の良いものをお客様に提供できるように工夫しているんです。
_____少量ずつ焙煎しているのも鮮度を保つための秘訣ですか?
その通りです。うちは3kgの焙煎機を使用して、小さい機械で丁寧に焙煎し、良いものを提供できるようにと考えています。
_____ブレンドコーヒーは何通りぐらい試して行き着いた味ですか?
実際には数えていないんです。「これとこれを試したらどうなるんだろう」という日常的に小さい実験を積み重ねて行きつきました。
_____小さい実験を積み重ねていったんですね。その中で今のアリーさんの味を決めた決定的な理由はありますか?
飲んだ時の”コク”と鼻に抜ける”香り”のバランスが自分の中で満足のいくものだったからです。
そして飲み終わった後、
カップに豆の香りが残っていること、それがとても嬉しい。
お客様にも実感していただけたら、さらに嬉しいと思いました。
_____コクと香りを重視しているんですね。
ドリップバッグの加工するために豆を送る時、段ボールに入れて宅急便へ持っていくと「コーヒー入ってるんですか?」ってよく聞かれたり、「あ、アリーさん来たね」なんて言われます。段ボールに入れててもコーヒーの香りが漏れてるみたいなんです。特徴的な香りなんだと思います。
_____コクと香りの他に、こだわりはありますか?
酸味と苦味のコントラストがお客様に伝わるように、豆の焙煎度合いにもこだわっています。
ミルクを入れてもアイスコーヒーにしても美味しくなるような、
身近に”美味しい”と感じられるコーヒーに仕上げました。
1gで変わる?ドリップバッグコーヒー
そして、気になる本題へ。
_____ウチの社長が「アリーさんは12gなんだよ!」と話していたんです。他の業者のドリップバッグは8gが多いみたいです。なぜ12gなんですか?
家でドリップバッグを飲んでいて思ったことがあるんです。ドリップバッグは家や会社など自分で淹れて飲むもので、人それぞれカップの大きさが違うしお湯の量も違うし、しかも包装紙には適したお湯の量を記載する場所もない。
それならば、
お湯を入れすぎてもしっかりコーヒーを感じられて、香りもコーヒーも感じられるように
業者の規定最大量の12gにしています。
_____確かに!ドリップバッグコーヒーを淹れる時お湯を入れすぎていつも薄くなっちゃいます。
そうなんです。なので、香りとコクをしっかり感じて欲しくて多めにしてます。
なんと、「お湯の量」がキーワードだったようです。
実は、お湯の量が一緒になるようにして、他の会社のドリップバッグと飲み比べたんです。
どちらも美味しいのですが、アリーさんのドリップバッグの方がフワっとコーヒーの香りが鼻に抜けて、味のコントラストがはっきりと感じました。
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これが12gの秘密なんですね。社長にも報告しようと思います!
Alley Coffee(アリーコーヒー)
住所:埼玉県さいたま市大宮区下町2-72
(大宮駅 徒歩10分)
電話:048-871-6551
営業:平日8:00〜18:00|土日祝9:00〜18:00|月曜定休
Instagram:https://www.instagram.com/alleycoffee/
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はアリーコーヒーさんの店主阿部さんから、開業からコーヒーの話までお伺いできました。
ドリップバッグは、ご家庭や会社でもお店の味を楽しめるようにコクと香りを感じられるコーヒーになっているんですね。
作り手の気持ちを知ると、私たちもお客様にプレゼントする際に気持ちを込めやすくなる気がします。
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