不動産営業マン家を買うVol.14 露出した躯体 編

このブログは、不動産営業マンが、不動産購入から引っ越しまでを綴るブログとなっています。

-前回のあらすじ-

工事が開始された自宅の様子を見に行った するお は、自宅担当大工のマキタ 丸地と初対面を果たす。

コトリイノベーション代表の良男がイチオシするとあって、するおの自宅工事を黙々とこなす丸地直人。現場は一体どのようになっていくのか・・・

数か月前の休日、するおは妻と一緒にコトリイノベーションのショールーム「KOTORI PLACE」にいた。

するおには、希望の部屋のイメージがあった。

部屋のテイストはいくつかに分かれていて様々な雰囲気が存在するんです。

ナチュラル、北欧、ミッドセンチュリー、ブルックリン、インダストリアルなどなど。

するおの目指すテイストは、インダストリアル。しかもやりすぎない感じで。

するお「インダストリアルな雰囲気にしたいので、リビングの天井は躯体現しにしたいんです」

輝雄「するお君の部屋は最上階じゃないですよね?それなら躯体現し可能かと思いますよ」

するおは期待に胸を膨らませた。

良男「躯体の状態がよければ・・・ですけど」

するお「フゥェイ!!?」

良男「状態悪くても、それが味と言えば味なんですけどね。左官したり、塗装とかでもカッコイイと思いますよ!」

良男に同意するかの如く、輝雄は瞼を閉じたまま頷く。

するお(輝雄君・・・Open your eyes)

輝雄(・・・)

そこそこの拘りを持つするおの中では、天井の塗装などの選択肢は眼中になかった。。正確には塗装の良さに気付いていなかった。

するお(状態が良く綺麗な天井だったらいいなぁ・・)

躯体現しとは、リノベに興味ある方なら知っていると思いますが、いわゆるクロスを貼らずに、コンクリート面(躯体)を出した仕上げの事。無機質な雰囲気が、インダストリアルテイストにピッタリで、とてもカッコイイ雰囲気なんです。今でこそ、躯体に塗装した質感(テクスチャー)や左官(モルタル)の良さがわかりますが、当時はその良さを知ろうとも思っていなかったので、SNSやネットで目にしたリノベ事例に出てくる躯体現しのイメージに夢中でした。輝雄が最上階かどうかを聞いてきたのは、最上階の部屋は天井部分に断熱材がある為に、躯体現しは基本出来ないのがデフォルト。

躯体現しのメリットとして良く言われるのが、2重天井の物件の場合、躯体現しにすることで天井高があがり、室内に広がりを持たせる事が出来るので、物件探しをしている方は、それも意識して探してみると良いかもしれません。因みにするおの自宅は2重天井ではなく直天井の為、天井高は高くならずでした。

そんな打ち合わせを経ていた事も忘れかけていたある日、するおのスマホにメッセージが届く。

輝雄からのメッセージだった。

輝雄(現場行きましたか?躯体綺麗でしたよ!)

するお(!!)

するお(現地行ってみます!)

-数日後-

現地に到着したするおは期待と不安の入り混じる心境で玄関ドアを開けた。

解体された室内をリビングに向けて進む するおの視界に飛び込んできた露出された躯体

するお(なかなか綺麗で、ヒィー感じ!)

初めて露出された躯体を間近でみたするお。

するお(!!・・あれは?)

よく見ると、白いペンキの様なあとが大きく目立ち、天井の端の辺にも白いウネウネが・・・

するお(これは、キレイと呼べるのか?きっと研磨してキレイになるんだろうな!輝雄君に聞いてみよっと!)

後日、コトリイノベーションに仕事で訪れた際に輝雄に確認をとる するお。

するお「天井の躯体の白いのってペンキか何かですか?」

輝雄「パテですね。」

するお「あ~~パテね!はいはい、パテかぁ!」

するお(はて?)

大いに知ったかをブチかましたするお。

それを悟ったかのように、普段は無口な輝雄がパテについて、そしてパテ跡は完全に消せない事を丁寧に教えてくれた。

輝雄「もし気になるのであれば左官でモルタルや、塗装するしかないですね・・・ 部屋が仕上がったら、そのままでも気にならないと思うんですけどね。。

するお(本当にそうなのかな。。心配だなぁ。。。)

モルタルで表面を塗れば綺麗になる事は聞いていたが、既にパンパンになりハミ出しかけている予算の問題が、するおの足枷になっていた。

打合せした内容が徐々に形になっていく過程で、イメージと現実のギャップの違いにハラハラドキドキを隠せない するおだった。この頃のするおは、SNSやネットで施工例などを見漁っていました。

それぞれのテイストを良いとこ取りしようとしては、輝雄に伝え、その都度輝雄は修正を加える日々。

輝雄に迷惑を掛けてしまう自分に嫌気がさしつつも後悔したくない一心でリノベーションと向き合っていた するお。そんな日々に、するお自身は疲れていた。果たして満足いく室内に仕上がるのだろうか?

次回 Vol.15-するお、家具を探す!編 お楽しみに!

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