物件紹介
水と共に歩んできた街・行田市佐間

住宅を購入するとき、多くの方が気になるのが「災害に強い場所かどうか」。
特に近年は、大雨や台風による浸水被害が全国で発生しているため、土地の水害リスクを気にされる方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介する物件があるのは、埼玉県行田市佐間2丁目。
実はこの地域、決して高台ではありません。
行田市そのものが、利根川と荒川に挟まれた平坦な土地に位置しており、古くから水と深い関わりを持ってきた街です。
「水の街」行田
行田の歴史を語るうえで欠かせないのが「忍城」です。
忍城は周囲を沼や湿地に囲まれた土地に築かれ、1590年の豊臣秀吉による小田原攻めの際には、石田三成による「水攻め」を受けましたが、城は水に沈まず、その姿から「浮き城」と呼ばれるようになったとされています。
もちろん、400年以上前の出来事を現在の防災性能と直接結びつけることはできません。
しかし、行田という土地が昔から水と密接に関わり、その地形を利用しながら人々が暮らしてきたことは、この街の大きな特徴です。
現在の行田市も、平坦な土地の中に自然堤防などの微妙な高低差が存在し、場所によって水の流れ方や溜まり方が異なります。
低地だからこそ、「水をコントロールする」
佐間周辺には忍川が流れ、佐間水門などの施設があります。
さらに現在では、過去の水害を教訓として、忍川の河川改修や調節池の整備が進められています。
大雨の際に一気に川へ流れ込む水を減らすため、地域では「水を一時的に貯める」という考え方も取り入れられています。
その一つが、学校の校庭などを利用した「校庭貯留」です。
普段は子どもたちが利用する場所を、大雨の際には一時的に雨水を受け止める場所として活用します。
また、田んぼに雨水を一時的に貯める「田んぼダム」など、地域全体で水の流れをゆっくりにする取り組みも進められています。
つまり行田は、
「水害のない街」ではなく、
「水と共に暮らしながら、水をコントロールする仕組みを整えてきた街」
と言えるのかもしれません。
そして、今回の物件は?
ここで一つ、興味深いお話があります。
今回の物件の所有者の方にお話を伺ったところ、
「これまで、この家が浸水したことはありません」
とのことでした。
行田市では過去に浸水被害が発生しており、佐間地区も2019年の台風19号で被害を受けています。
そのため、「佐間だから水害の心配がない」と断言することはできません。
ただ、同じ地域でも土地の高さや周辺の地形、排水環境などによって、水の流れ方や溜まり方は変わります。
今回の物件がこれまで浸水を免れてきた背景にも、そうした土地ごとの特徴や周辺の排水環境が関係している可能性があります。
もちろん、これは将来の水害がないことを保証するものではありません。
それでも、実際にこの家で長く暮らしてきた所有者の方から「浸水したことがない」と伺えることは、物件を検討するうえで一つの参考材料になるのではないでしょうか。
「土地の歴史」まで知ると、見え方が変わる
家を探すとき、間取りや築年数、駅までの距離などに目が行きがちです。
しかし、その家が建っている土地が、
どんな地形なのか。
どんな歴史を歩んできたのか。
そして、現在どんな災害対策が行われているのか。
そこまで知ることで、物件の見え方は少し変わってきます。
そして今も被害を減らすための取り組みが続けられています。
ぜひ建物だけでなく、「土地を知る」という視点から、一度現地をご覧ください♪
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